風のささやき

眠れない夜

がらくたな思いにあふれ
眠れないでいる 夜は
僕を飲み込む深い闇に
あなたの面影を投げ込んで
さざ波を立ててみる

たわむれる その波間
僕の悔いも不安も
たわいのないものとして
洗われて

静けさの中に
まどろみむ
明日へと続く夢

朝の陽射しに 優しい気分で
抱き起こされるまでの
つかの間の時間を