風のささやき

鉄格子

鉄格子の 小さな窓から
床に届く陽射し
外界はきっと
眩しさに溢れている

いつ終わるのかも わからない
刑期の終わりを 一人待つ独房
囚人服に 身を包んで
ただ懺悔の涙を 流すばかり

僕はもうきっと
そこには戻ってはいけないのだと
心が断罪をした日から
囚われの身となって

ただただ床に
頭をこすりつけている