柔らかい緑の草地が続く 広い地平の 遠く 枝を大きくひろげて 緑に葉を繁らせた 木が小さく見える その上には 音もなく 白い陽射しが降り注ぎ トパーズ色の風が サラサラと流れている 小鳥達はその中で 楽しそうな営みを 明るい声で歌っている 僕は 放心したように その光景を眺めている 少しうつろな目で ひざまずいて (僕はあそこまで たどりついて あの風の中に 身をひたしていたいのだが いつまで歩いてもあそこには たどり着けないでいる) 優しい風が流れている 遠く 僕はあそこまで たどりつきたいのだが・・・・・