風のささやき

朝に

やがて生まれ来る
朝の光りが
目を閉ざす闇を破り
差し込んでくると
信じている
白いカーテンを引き
大きく窓を開けたときに
外気に溢れ出している
朝の光りが
それはこの部屋を
明るさで満たし
床に投げ出されていた花を
美しい色に
浮かび上がらせるだろう
そのとき病に伏していた僕は
起き出して
その花を束ね
テーブルの花瓶に
挿すだろう
そうしてさわやかな風に
汗をかわかし
朝の祈りを捧げるだろう
宝石のきらめきのような光りで
全身をつつみ
輝き出す世界へと顔を向けて