風のささやき

ある日

大きな夕日が 背中を押してくるから
もう帰ろう
きっと僕の心の 戻るべきところへ
寂しい思いが 知らず知らずのうちに
僕の足を はやくするから
激しい追憶にかられ 一人涙ぐみながら
建築を抜け 人間を抜け この体を抜けて
もう帰ろう もう帰ろう