夏の終りに
夏の終わりの 暮れてゆく街を 遠い瞳で眺めていた 滑り台のような 夕日に赤い光沢の坂から 見下ろすように 色を変え始めた並木や 明かりのともってゆくビルの 数を数えたりしながら。 手を取り合って 歩いていた者達も 今は離れて それぞれの人生に 染まろうとしている。
夏の終わりの 暮れてゆく街を 遠い瞳で眺めていた 滑り台のような 夕日に赤い光沢の坂から 見下ろすように 色を変え始めた並木や 明かりのともってゆくビルの 数を数えたりしながら。 手を取り合って 歩いていた者達も 今は離れて それぞれの人生に 染まろうとしている。