風のささやき

火照るのは初夏の温さか満ちる月玲瓏過ぎて見る君の顔

その夜は雲一つない空が広がっていました
初夏の満月がとても綺麗に空に輝いていました
隣を歩いていた二人連れもそんな月を見て会話をしていました

家についても窓の外からは
その明るい月が覗いています

体が何処か火照るようだったのですが
それが初夏の暖かさによるものなのか
それとも隣にいる人の
月明かりに照らされた横顔を見ることの
心の火照りなのかは判然としませんでした

ただ気分の悪くないその火照りに
体を任せるままでいました

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