風のささやき

茜雲校舎も静かに燃えている卒業この日々置き忘れて行く

夕刻、家の近くの学校の側を通りました

春の優しい夕日の色合いが
校舎を染めて
まるで淡く燃え立っているようでした

卒業の季節
その時の気分をいつの間にか
すっかりと忘れてしまっている自分ですが

その嬉しくもあり
寂しくもある輪郭だけは
なぞることが出来る気がします

自分が過ごした日々を
忘れてしまうことへの予感も

新しい生活のためには
何かに区切りをつけなければいけないのでしょうが
置き忘れて行くものへの未練も
なかなか消すことができません

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