風のささやき

除夜に鍋一人雑煮をこしらえる身に染む習い止められず寂し

年末から正月にかけてのお休みは
一人だったので食生活も適当でした
何かを作る気もしなかったので
昼はインスタントラーメン
夜はハムやチーズ、パンなどを肴に
お酒を飲んでいるだらけた生活

31日も買い物に出かけたのですが
年越しそばにも魅力を感じず
最低限の物を買ってと思ったのですが
何故か雑煮を作りたくなって
材料を買ってしまいました

特にそれが食べたかったわけではないのですが
いつも大晦日の夜には
正月に食べる雑煮を作っていたので
それが新たな年を迎える
習わしになっていたのでしょうね
食べる人もいないのにと
思わず苦笑いをしていました

その雑煮ですが
次の日に食べようと準備をしていたら
鍋に腕を引っかけてしまい
台所の床にぶちまけてしまいました

その瞬間は頭が真っ白になってしまい
何が起こったのか分からない状態でした
そうして雑煮を作った自分への
自責の念が沸々と湧き上がってきました

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