風のささやき

走り出す子はその先を見てみたい何があるのか待ちきれないのだ

子供と一緒に歩いていると
体に力が有り余るのか
何故か走り出してとっとと先に行ってしまいます

車も通るので危ないからと
走るなと注意するのですが
そんな言葉は無視をして
先へ先へと走っていきます

そうしてその走り方はとても身軽
飛び跳ねるように走っていきます

その様子はまるで
先にある物を一刻でも早く見てみたくなり
待ちきれない心
そのままのようです

子供にはまだまだ
この世界は知っておきたい
楽しいことだらけなのかも知れませんね

本当は大人も知らないことだらけで
知れば楽しいことも多いと思うのですが
いつからかそれに億劫になっていて

身軽に走る子供が
羨ましく思える訳です
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