風のささやき

軋み歌ドアのおんぼろ蝶番寂しさ歯噛み心おんぼろ

壊れた蝶番のそのドアは
いつでも軋んだ音を立てます

ずっと放っておかれて
人の通るたびにか細い軋みを歌います

僕の心もそんな壊れかけのドアと
何ら変わる物ではありません
噛みしめても噛みしめても
寂しさはいつでも漏れて心が軋みます

おんぼろになった心を
修理する術を知りません