風のささやき

沈丁花 香る真夜中眠られぬ 僕に寄り添う月の明るさ

布団に入っても
心配事で寝付けない夜
カーテンの隙間から覗く
明るい月と目が会いました

月は眠れない人の様子を
心配してのぞき込むのでしょうか

窓を開けると
沈丁花の香りが漂う春の夜
僕は月に語りかけました

自分の生き方には常に不安で
何を正しいと思えば良いのか
気弱になる場面も多く

そんな弱い心を月にさらすと
月はただ明るい光で包んでくれます
自分が守られてあることを
しみじみと感じました

 #2015 春に