風のささやき

定め知り虫は一夜を鳴きにけり明日は冷たい土に帰らん

窓を開けると
まだ虫の声が聞こえてきます
涼しい風と相まって
秋の夜の趣を感じます

虫は自らの命が短いことを知り
秋の夜長を鳴きつくそうとするかのようです

明日どれぐらいの虫が
その命を終えて土に戻って行くのでしょう

一人目を閉じて
虫の声に耳を傾けてみます