風のささやき

丸い月独り舞台の空にいる まぶた閉じれば心もまんまる

丸い月が出ていました
思わず目が合い、暫くは
雲の無い空を独り占めする
月を眺めていました

その優しい明るさは
まるでこの体に染み来るようで
目をつぶってもしばらくは
瞼の裏にその姿が映り

いつの間にか心にも
その丸い月の印象が
残ってどこか温かでした