風のささやき

土蔵にはひんやり動かぬ季節住み炎昼から逃げ夏を忘れる

小学生の夏休み
田舎に遊びに行くと
土蔵に何度も足を運んで
何があるのかと
古い箱の中を眺めたりしました

古い土蔵で中は暗く
真夏でもひんやりとしていました
まるで取り残された
季節が息をひそめて住んでいるよう

眩しい屋外から足を踏み入れると
その暗さに目が慣れるまで時間がかかり
自分が何処にいるのか
分からなくなるような
不思議な感覚を覚えました

今行ったのなら
きっとクーラーいらず
その中で昼寝でもすることでしょうが