風のささやき

散る桜木々の間舞踏す虫のよう生まれ生まれて尽きることなし

子供たちを連れて近くの公園に遊びに行った時のこと
桜の花びらが後から後からと降りてきて
宙を舞っていました

まるで命ある者のように
一直線に降りてくる花びら
不思議な動きをして宙に踊り
時としてまた空高く戻り
まるでたくさんの身軽な虫のように見えました

それが後から後から生まれてきて降りてくる
美しい舞踏に囲まれて
空をしばらく見上げていました

これが本当の虫だったら
直ぐに逃げ出したところでしょうが