風のささやき

知恵に澄む声なき風に磨かれて秋に瞳よ深まっていけ

秋の空気には
どこか透明な智恵が
溶け込んでいるような気がします

青空の澄んだ午後などには
あたりのものすべてが
その智恵に聞きいるように
どこかうっとりとして見えます

僕の瞳もそんな智恵に磨かれて
澄んで行けばいいのですが
染み出してくる不安や迷いに
汚されて行くだけのようです