風のささやき

チクチクと棘挿す口の苛みよ濡らして優しき朝露の言葉

人と話をしていても
ネットやテレビから流れる
言葉に耳を傾けていても
どこか刺々しく攻め立てるよう
胸には少し不快な痛みを残します

そんな言葉を浴びせられていると
心もささくれ立ち
ひからびてしまうようです

朝露が花を濡らすように
心に潤いをもたらす言葉が欲しいと
思うときがあります

もっとも自分もそんな言葉を
いつも使っていると
反省するばかりなのですが

 #2001 冬に