風のささやき

一人落つ早熟すぎる落ち葉見る染まった紅は吐く血と見まがう

道を歩いていたら
足元に真っ赤に染まった葉が落ちていて
思わず足を止めてしまいました

まだまわりの木々は緑の葉をたたえ
一体どこから落ちてきたのだろうと
不思議に思いました

その一枚だけが
何か苦しい思いで一杯で
それに耐えられなくなって落ちてきた
そんな風に思われて

その葉の一人染まった紅の色合いが
哀れに思われました