風のささやき

抱いた子の言葉足らずのわらべ歌真似て楽しや小春日の心

その日は冬にしては暖かな陽射しが
空から注いでいました

一番小さな子供を抱いて歩いていたのですが
覚えたばかりのまつぼっくりの歌を
楽しそうに歌っていました

その少し調子はずれの
そうして言葉足らずの歌は
とても楽しく僕の耳に響き

僕も子供と一緒に
ひさしぶりにまつぼっくりの歌を口ずさんで
歩いていました