風のささやき

手を取れば赤らむ君の頬眩し嬉しさ恥じらいそれとも夕映え

わずかばかりの勇気を出して
触れた手を握り
盗み見るようにその横顔を覗き込むと

少し赤い顔をした人が横にいました
願わくはそれが僕と手を握る
嬉しさであり恥じらいから来る物であればと願いつつ

空を飾った夕映えが
顔に差しているだけなんだと
言い聞かせている自分がいました