風のささやき

初夏の風体も心も攫ってと呟く心は息切れている

初夏の風が心地よく吹いてきました

僕はベンチに腰をおろし
その風を受けていたのですが
その心地の良さに思わず
このまま僕の体も心も
跡かたも無く攫ってよと呟いてみました

少し疲れ気味の体も心も
どこか重たく
それは僕の口から零れた
愚痴のような弱気な言葉

少し息切れしているなと
自嘲気味に笑ってみました