風のささやき

一人身の静けさ埋める水注ぐ月桂樹の葉身もだえを見る

家族のいない家の中は随分と静か
そうしてすべてが自分のための時間なので
思わず戸惑ってしまう時もあります

そんな時間と静けさを埋めようと
今年になってから買った
月桂樹に水を注いでいました

もう少し大きくなったら
葉っぱを料理に使おうかと思い
買ってきたものです

しげしげと眺めていると
買って来た当初と比べると
随分と大きくなったような気がします

そうして伸びたまだ細い幹は
ところどころが湾曲しています

まるで身もだえをしながら
大きくなったように

成長することはそれなりの
苦しみを伴うことだと
感じていました