風のささやき

膝頭生傷絶えぬ子の走る速さにいつしか置いてけぼりで

外で遊んでは転び
足を痣だらけにしている子供たち

梅雨の間も部屋の中で
取っ組み合いをしては
煩いと怒られています

ちょっとした晴れ間には
外に出たくなり
公園に行こうとせがみます

そうして準備ができると
一目散にドアを
蹴破るように飛び出していきます

小さな体の何処に
そんなエネルギーを蓄えているのか
ちょっと不思議に思えます