風のささやき

夏の夕風は何しに部屋に来て寂しき思い弄ばんとす

夏の夕暮れは
どこか僕を感傷的にさせます

夕陽が消えて行こうとする
山並みを眺めていると
心がひとりでに寂しがります

そんな僕をからかおうとしているかのように
夕暮れの風が部屋に入って
僕に絡みついてきます

振り払おうとしても振り払えない風を
億劫に思っている僕
本当は慰めに来てくれたのかも知れないのですが