風のささやき

真っ白な浴衣に咲いた紫の花身に纏う爽涼の君

太陽の燃え盛るような昼間でした
駅で電車を待っていると

どこかお祭りにでも行くのでしょうか
浴衣を来た若い男女が二人
電車を待つ列に並びました

女性の来た浴衣は真っ白な生地に
紫色の花が描かれていました
まるで涼しい風を浴衣に変えたようです

その浴衣に身を包んだその人だけが
この夏の暑さとは無縁のように
とても涼しげに見えました