春の池甲羅干す亀岩に寝て心干す我木陰のベンチに
春の長閑な日の午後でした 池のある公園を歩いていると 池の真ん中の岩の上に 大きな亀が四匹 甲羅干しをしていました 面白い風景だなと思って 足を止めて眺めていたのですが 亀はじっとして動きが見られません そのうち飽きてしまった僕は 木陰の下のベンチに腰を下ろしたのですが 春風に吹かれていると いつの間にか湿った心が 乾いて軽くなったように感じられて ああきっと先ほどの亀も こんな気持ちのいい気分を 楽しんでいるに違いないと 亀の甲羅干しの姿を思い出していました