風のささやき

金木犀香り虚ろに漂える秋は事無く今年も移ろう

いつも歩く道では
金木犀の花も散ってしまい
その残り香も
もう微かに記憶の中に
漂うばかりです

今年の秋も何事もなく
過ぎていきました

何もないことはいいことではあるのですが
訪れるものが少なくなって
心もどこか寂しがっています

若かりし頃のどこか
ワクワクとした毎日と比べて
静か過ぎる日々の胸の内を
秋が寂しく覗き込みます