動き出す物が無くなる空虚さに満たされ果てた夏の追憶
夏の暑いさかり 部屋の中で窓を開けて一人考え事をしていたら いつしか自分の胸の中で すべての物が動きを止めてしまいました 自分の中のすべてが 麻痺してしまったような感じです 後はただうつろな感じばかりが 次第に大きくなって行き 僕を満たしていきました それは決して嫌な感触のものではなかったのですが どこか取りとめが無くなす術もなく 自分の浅はかな底が露わになる感じでした 一瞬は自分の脳裏をかすめた 夏の日の思い出もいつしか消されてしまい 僕はただ空虚さを感じるばかりでした