風のささやき

僕のこと忘れぬ傷を君の胸残したかった別れ行く日

大切に思っていた人との別れ際は
いつでもつらく悲しいものです

自分も相手も
お互いのことを少しずつ
忘れていってしまうのかと思うと
一緒に過ごした時間を否定してしまうようで
未練が残ります

せめて自分のことを忘れないでいて欲しい
そのためには僕のことを
忘れられないような傷跡を
相手の胸の内に残したいと
身勝手なことを思ったりもしますが

そんな術は知らずに
ただ静かに力なく手を振るばかりです