風のささやき

弾力を持った桜の蕾をつまみ月と占う花咲く時分

駅のホームで電車を待っていました
まだしばらく時間があったので
手持無沙汰で
近くあった桜の木を眺めました

するとその枝先には
後何日かすれば
花をつけそうな蕾があり

僕はその蕾に手をのばして
指先でつまんでみました
すると思った以上の弾力で
内側から押し返して来るものがありました

後何日で花が咲くだろうねと
ちょうどその視線の先にあった
月に語りかけていました