風のささやき

虫歯疼くように君に会いたくて落ち着き失くしてる春浅し

心の奥底で虫歯が痛むように
消えない疼きが僕を苦しめていました

その人の顔が思い出されて
そうして何故か無性に会いたくなり
いてもたってもいられません

我ながら自分の落ち着きの無さが
可笑しくなりながらも
その疼きを止める術を知らず

急に立ってみたり
座ったりを繰り返していた
浅い春の日のことでした