目が合った老婆の瞳に春色の穏やかさあり生き永らえた
お昼時 皆で昼食を食べようと 食堂に入りました 普段はさほど込んではいない食堂が 珍しくその日は満員状態 注文を頼んだ後は 食事が出てくるまで しばらくお茶を飲みながら待っていました 後からお年寄りのご夫婦が入って来たのですが 自分たちの会話が途絶えた合間に 周りを見回していたら そのご婦人の方と目が合いました 春の色にも似た とても穏やかな眼差しでした きっと今まで色々なことがあったことでしょう それをすべて引き受けて生きてきた その果ての穏やかな瞳なのかなと思うと 自分もそこまで辿り着けるのかなと 不安になりました