風のささやき

霜柱射抜いた足の小ささよ気色ばむ顔浮かんで可笑し

立派に育った霜柱を
勢い良く踏み抜いた
小さな足跡が残っていました

自分も小学校の頃
通学路に霜柱を見つけた日には
勢いよくそれを
踏みつけていたことを覚えています

地面が沈む感じが何とも楽しく
何故か自分がとても力のあるもののように感じられて
一人興奮して何度も足を踏みおろしていました

そんな自分の思い出と
その足型が重なったのでしょうか

霜柱の小さな足跡を眺めていたら
気色ばむ子供の顔が浮かんできて
可笑しさがこみ上げてきました