風のささやき

手を止めて黄ばむ詩集を繙けば若き涙に濡れられるかな

引越しで
どの本を持っていこうか
物色していたのですが
本棚の奥から
古い詩集が出てきました

好きな詩が何篇も載っていて
何度も心を揺さぶられて
読み返した詩集です

引越しの手を止め
しばらくは目次から
好きな詩を拾い読んでいました
若き日の心を呼び返しながら

はかどらない引越しの
現実逃避をしていただけなのですが

 #2007 春に