風のささやき

抱いた胸ミルクの残り香 濃厚で バイバイ告げる気持ちくじける

子供たちと離れ
一人で東京に戻る
電車の時刻が間もなくでした

週末の二日間
一緒に過ごした小さな子供たちは
日ごとに違った表情を見せて

もう少し一緒に過ごしたかったと
別れる寂しさが胸に広がりました

その小さく柔らかな体を
胸に抱いた後には
ミルクの香りが残り

お腹を満たして
眠ったままの二人の子供たちに
さよならを告げる手が
とても重く感じられました