風のささやき

母消えた死との境目どこにある伝えたいこと胸に余って

母がなくなってからもう何年もたちましたが
母の話を聞いてみたいなと思う時がしばしあります

年を重ねるごとに様々な経験が増えて
母だったらどう思うだろうなと
尋ねてみたくなります

そんな思いが降り積もる夜更けには
一人眠れずに
母が生の先へと行ったその境目を
暗い闇の中に捜しあぐねたりしています