風のささやき

昨日まで無かった新芽枝にあり耐えて時知る木よ智恵深く

少し前のことですが
いつも歩く道の木立の枝に
昨日まではなかった新芽が
芽吹いていることに気がつきました

前の日までは確かになかったので
ほんとうに一晩の出来事
ちょっとした手品でも見ているようです

きっと新芽は芽吹くときを
我慢強く待っていたのでしょう

人は時として性急になり過ぎて
苦い思いを味わいますが

木々はまるで焦りを知らないように悠々として
その智恵深さには頭が下がります