風のささやき

未練なき別れはいつも難しく寂しさ隠す春風吹くよ

先日の午後
街を歩いていたら
綺麗に着飾った女性の集団に合いました

最初は結婚式かなと思ったのですが
その集団がいつまでも途切れず
最後にはスーツ姿もどこかぎこちない
男性の姿が続いたので
ああ大学の卒業式なのかと思い立ちました

一つの終わりはいつでもどこか物悲しく
それを覆い隠すように春風は吹きます

けれどその集団を見ていると
皆嬉々として見え

それは僕の勝手な思い込みだなと
通り過ぎて行く
着飾った彼女らの姿を見送っていました