風のささやき

滲んでるまぶたの裏の太陽が眩しさを増す一月尽

電車に乗りました
席が開いていたので腰をかけると
一眠りしようと目を閉じました

電車が走り出して
しばらくすると窓から差し込んでくる太陽が
僕の顔を照らし
瞼の裏が眩しいオレンジ色に変わり
僕は眠っていられずに目を開きました

ちょっと前までは
こんな風に眩しく感じることもなかったのですが

しばらくするとたくさんの人が乗り込んできて
僕を太陽から遮ってくれました
それでもしばらくの間は
まぶたの裏にまぶしさが残っていました