風のささやき

まだ騒ぐ日焼けの跡の潮騒は忘れ得ぬ恋の胸騒ぎに似て

夏の間の日焼けの跡が
まだ消えずに肌の上にあります

そこにはとある日に訪ねた
夏の海の繰り返す波の音が
余韻として漂っている気持ちがします

それはいつまでも忘れることができない
遠い昔の恋の胸騒ぎにも似ていて

繰り返し湧き起こっては
いつまでも鳴り響いています
止められないとは思うのですが