風のささやき

雨だれに湿った気持ち物憂さが夏の空にも抜けきらずにいる

梅雨の間
すっきりとしない空から落ちてくる雨だれに
すっかりと僕の気持ちは湿りきって
物憂さが消えないままにありました

梅雨明けした外は明るい空
道を通る人の服も涼しげで
僕の気持ちも晴れやかになりそうなものですが

僕の胸の中からは
未だに物憂い気持ちが抜けきらずに
一人だけ梅雨明けから
取り残されている始末でした