風のささやき

若き日の夏の渇きは癒せずに汗まみれになり追った蒼天

若き頃、壊れたバケツのように
何をやっても満たされず
やらなければいけないことが
まだ沢山あるのだと感じていました

思いだけが膨らんで
居ても立っても居られなくなり
逸る思いに急かされるように
息が切れる程に走り
汗だらけになっても
まだまだ何かが足りない渇きがありました

そんな僕を青空は見守り
いつでも静かに待ってくれているようでした

若い頃の渇きはもうないのですが
年を重ねた今でも
希望を追い続ける気持ちは
持ち続けたいと思います