風のささやき

雪降りて青く凍てつく唇に触れて癒しぬ君の指先

その日は朝から雪が降っていました
辺りもうっすらとした雪景色に染まり
通る人影もまばらでした

その中をしばらく歩いていていた僕の唇は
いつの間にか寒さで青く変色していました

その凍える僕の体を心配して
唇に触れてくれた細い指先がとても暖かく感じられ
そんな力を持つ指先を不思議に思い眺めていました