風のささやき

手伝いか遊びだか分からぬ孫の手の水浴び眠れる母も笑いぬ

先日
まだ二歳にならない姪とともに
母のお墓参りに出かけました

もう夕方の4時を過ぎ
僕らの他には誰も
お参りをする人の姿もみえません

僕らがお墓の周りの雑草を抜いたり
お線香を準備したりしていると
姪も真似をしたかったのでしょう

柄杓を渡すと
手当たり次第水をかけ出しました

それは確かに母の眠る墓石にも注がれたのですが
孫の手からなる水に喉を潤し
母も笑ったのではと思われました