風のささやき

亡き妻の形見を整理する人の思い出の酒ともに舐めてる

亡くなった人の形見を
少しづつ片付けていくことは
自分の中のその人の思い出を
少しずつ整理していくことと
重なっているのでしょうか

僕が訪ねて行った時
その人もちょうど
そんな片付けの最中

昔のお酒が出てきたということで
手を休めて
一緒に味わうことにしました

その中に知り合いが
どれだけのものを味わっていたかは
到底僕の計り知れるところではなく
交わす言葉も少なく
お酒を舐めていました