風のささやき

昔日の後悔高ぶる冬の暮れ野球に笑う子に帰りたく

冬の夕暮れ時です
力ない陽射しに心も弱くなり
普段は心の奥底に眠らせている
もう取り戻すことの出来ない日々の後悔が
堰をきったようにあふれ出てきます

すっかりとうつむいたまま
横を通るグラウンドには
野球を楽しむ子供達の笑い声

重ねた年の分だけ増えてしまった後悔
そんなものを感じる暇のない子供の頃に
帰りたいなと思っていました