風のささやき

雑音やこの街人の声だらけ かけらもなくて胸すく秋空

昼間の街は
様々な雑音が耳に響きます

通りすがりの人の声
近づくサイレンの音
高層ビルの工事現場の音

そんな雑然とした音に
疲れたなと思い見上げると
ビルの先には澄んだ秋の空

どんな高いビルでも
その裾野に触れることはできず
そこには街の騒音の欠片もなくて
ただ美しい調べが漂うばかり

その澄んだ色合いに
胸すく気分を味わいながらも
騒音が染みつく自分は
あそこでは暮らせないなと思いました