風のささやき

つい前に芽吹いたばかりの銀杏の葉ポトリと落ちてもう秋の風

夜遅くなり家路への道を
一人急いでいました

自然と早くなる歩調を
緩めようとするかのように
急に足元に枯れた銀杏の葉の一群れが
ポトリと落ちて来ました

ふと見上げると木についた銀杏の葉も
もう色づく準備を始めています

ちょっと前までは勢いよく
空に手を広げていた銀杏だったのにと思うと
急に過ぎた時間の早さが思い出されて
少し愕然としていました