風のささやき

うもれては疲れを癒す布団から焦げた夏の香まだ匂い立つ

気分が落ち込むようなことが重なり
体の芯から疲れを感じる夜

太陽の下で干した布団を
床にひいて体を埋めます

するとどこか焦げたような
夏の香が鼻の奥をくすぐり
気分を和らげてくれます

眠りに落ちるまで
その香りは消えぬままに
包んでくれました